バイク用の靴って高いし、種類が少ないなぁ。
安全靴をバイク用として代用して大丈夫?
こんなお悩みを解決します。
当記事では、下記について記載しています。
当記事の内容
- 安全靴について
- 安全靴とバイク用の靴の違い
- 安全靴を選ぶときのポイント
バイク用の靴と聞くと、ライディングブーツなどを想像する方が多いでしょう。
しかし、バイクを運転するにあたって適切な機能を有しているなら、どのような靴を身に付けても問題ありません。
そのため、安全靴をバイク用に利用している方も多くいます。
ここでは、バイク用の靴として安全靴を買うならどのようなものを選べばよいのかについて解説していきます。
バイク用の靴に悩んでいるなら、ぜひ参考にしてみてください。
それでは、始めます!
バイクの運転に最適な靴を選ぶ理由
バイクの運転には、転倒や接触などの危険性が伴います。
そのため、危険から運転者の身体を守るには適切な服装や装備を身に付けることが大切です。
バイクの装備品としての靴の重要性は、ヘルメットやグラブなどより軽く考えている方もいるかもしれません。
しかし、転倒で車体と地面の間に足を挟んでしまったり、走行中に足が他の車両などに接触するなど、バイクの事故で足元にけがを負うことは珍しくありません。
また、適切な靴を選べば、バイクの操作性を向上させることができます。
操作性が向上すれば、事故を起こす確率を減らせるでしょう。
このような理由から、バイクを運転する際には運転に適した靴を用いることが推奨されます。
安全靴とはどのような靴なのか?
安全靴(Safety boots)とは、先芯が付けられた靴のことです。
厳密には「主として着用者のつま先を先芯によって防護し、滑り止めを備える靴」と日本工業規格(JIS)において定義されています。
安全靴は、主に重量物を扱う現場や重機や工具などを使って作業する現場などにおいて使われている靴です。
足のけがを防止する目的で作られているため、足元の保護性能が高く、バイクを乗るときの装備として使われることがよくあります。
安全靴の先芯は主に樹脂、また鉄鋼芯でできています。
樹脂製の先芯は鉄鋼芯よりも強度で劣るものの軽量です。
軽いため足首が動かしやすく、履いていても疲れにくい製品が多いです。
対して、鉄鋼芯の安全靴は樹脂製より丈夫なため、事故などで足が挟まれた場合でもつま先を強固に保護してくれます。
樹脂製より丈夫なものの靴が重くなりやすく、履いていて疲れがたまりやすいのが欠点と言えます。
安全靴とバイク用の靴との違い
ライディングブーツやライディングシューズと呼ばれるバイク用の靴は、その多くが安全性や操作性の向上を目的に作られています。
シフト操作やブレーキの踏み具合など、バイクを扱うことを前提にデザインされているため、バイクの運転がしやすいです。
対して、安全靴はバイクの運転に特化してデザインされていません。
そのため、バイクの操作性においては、バイク用に作られた靴の方が優れていると言えるでしょう。
しかし、足元を保護する安全性能においては大きな違いはありません。
バイク用に作られた靴でも、安全靴と同じように樹脂製あるいは鉄鋼芯の先芯を靴先に取り付けており、その点では安全靴と変わりがないからです。
操作性に優れたデザインの安全靴を選べば、バイク用に問題なく利用できるでしょう。
なお、スニーカーのような靴は安全靴とは違い、足を守ることを目的に作られていません。
事故などから足元を保護する効果が期待できませんので、バイクの運転に向いているとは言えないでしょう。
バイク用として安全靴を選ぶときのポイント
安全靴はその種類だけでなく、価格やデザイン性に優れた製品が多いため、選び方に迷うかもしれません。
バイク用で使うなら、運転者の「足元の安全性」を重視して選ぶと良いでしょう。
安全にバイクを乗りこなすには、操作性能はとても重要です。
バイクの運転性能の向上を考慮すれば、「シフトレバーの操作性」の良さも大切なポイントです。
また、バイクでのケガの原因で立ちごけは少なくありません。
停車状態でのバイクの転倒を防ぐためにも「足つきの良さ」もよく確認するようにしましょう。
ここでは、それぞれの項目について詳しく見ていきます。
運転者の足元の安全性
足元の安全性を考えるのであれば、くるぶしまで隠れるタイプの安全靴を選ぶと良いでしょう。
特にくるぶしは骨が出っ張っているため、バイクの事故や転倒などで非常にけがをしやすい場所だからです。
ハイカットやミッドカットといったブーツタイプの安全靴ならば、足首やくるぶしをぶつける心配が減るでしょう。
安全靴の素材は本革を選ぶと摩擦に強くなります。
重量が気になるのであれば、合成皮革のものを検討するのも良いでしょう。
なお、先芯の素材はそれほどこだわる必要はありません。
樹脂製のものでも十分に安全性が高いからです。
どちらにもメリットがありますので、好みで選びましょう。
シフトレバーなどの操作性
安全靴を選ぶ際には、デザインやソールの素材・厚みをチェックするようにしましょう。
これらはシフトレバーの操作性やブレーキの使い心地など、バイクの運転性能に影響を与えるからです。
例えば、同じ皮革素材の安全靴であっても、ハイカットとローカーットでは足首の動かしやすさが異なります。
足元を保護するために安全靴を履くとはいえ、足が動かしづらくては安全にバイクを運転できません。
シフトレバーをしっかりとあげられるデザインの安全靴を選ぶようにしましょう。
また、あまりに分厚いソールの安全靴はシフトレバーにつま先をひっかけるのが難しくなり、シフトチェンジに支障をきたす場合があります。
さらに、固い素材のソールの安全靴はつま先が動かしにくくなるため、シフトレバーやブレーキの操作が難しくなります。
足つきの良さ
バイクは停車時に自分の足で支えなければなりません。
その際に不安定な靴底の安全靴を使っていると、立ちごけの原因となってしまいます。
そのため、ある程度の分厚さがある靴底の安全靴を選ぶようにしましょう。
おおむね2cm前後の厚みがあれば足つきがよく、静止状態でのふらつきをおさえやすくなります。
しかし、靴底はシフトやブレーキの操作感覚にも関わってくる要素です。
あまり足つきばかりを重視してしまうと、バイクの操作性を悪くしてしまうおそれがあります。
なるべく操作性と足つきの良さのバランスが取れた靴底の安全靴を探すようにしましょう。
その他のポイント
バイク用に安全靴を使う場合、シーズンや天候などで使い分けをすることをおすすめします。
例えば、鉄鋼芯の安全靴をバイク用に使うと、冬場は足元が冷えやすくなります。
そのため、冬にはファーや保温素材を使った安全靴を利用すると良いでしょう。
雨の日には合成皮革のような水分に強い素材の安全靴がおすすめです。
運転に適しているかチェックして安全靴を選ぼう
安全靴は、その丈夫さと安全性からバイクの運転にも向いていると言えます。
しかし、バイク用に使う場合にはどんな安全靴でも良いわけではありません。
バイクの運転に向いた性能を持っていることが重要です。
選ぶ際に重視するべきポイントは
- 足元の安全性
- シフトレバーなどの操作性
- 足つきの良さ
の3つです。
安全靴を選ぶ際には、価格やデザインだけで選ばず、これらのポイントを踏まえた製品を使うようにしましょう。
今回は以上です。
それでは、また!!