バイクの種類と特徴について知りたい!
こんなお悩みを解決します。
バイクはメーカーの車種だけでなく、排気量や用途・設計・バイカーの好みに合わせたジャンルなどによって分類されています。
舗装した道路を走るためのロードバイクの種別を表す
- ネイキッド
- ストリートファイター
- スーパースポーツ
- メガスポーツ
- ツアラー
- クルーザー
- スクランブラー
- ビッグスクーター
などのジャンルを紹介します。
カウルのないネイキッド・ストリートファイター
バイクを覆うカウルがないエンジンなどが剥きだしになっている車種をネイキッド(剥きだし)と呼んでいます。
従来のバイクの原型であり70年代頃までカウルのないバイクが主流となっておりヨーロピアンと呼ばれていましたが、1980年代に空気抵抗を減らすためのカウルが付いているバイクが発売されたことで、カウルのない車種をネイキッドと称するようになりました。
世界的にはカウルがあるバイクがスタンダードになっていますが、日本ではオーソドックスでレトロな雰囲気があるネイキッドに根強い人気があります。
ネイキッドはカウルがないためスピードを出せばだす程、走行中の空気抵抗が強くなるため長時間や高速道路の運転などの際は、走行中の体の負担も増すことになります。
しかしながらネイキッドは装飾が少ない分、メンテナンスも行いやすいというメリットがあります。
ネイキッドタイプは教習所でも使用される標準的なバイクであり、日常的な走行やツーリングなどにも使用することが可能です。
さまざまなメーカーから発売されており王道のバイクが好きな人や、初めてバイクを購入する人などにおすすめのジャンルです。
ネイキッドと同じようにカウルのないジャンルとしてストリートファイターがあります。
カウルがないためネイキッドの1種として分類されることもありますが高回転型エンジンを搭載しており、ハンドルが高くポジションが楽なネイキッドに比べると乗り心地より走行性に傾倒しているスタイルだと言えます。
従来の定番型のデザインであるネイキッドとは異なり、ストリートファイターは1980年代後半にイギリスでフルカウルのスポーツバイクのネイキッドを外したことで誕生したジャンルです。
元々はスポーツバイクで転倒した際に破損したカウルを修理せずに、外したまま走行しているバイカーが増えたことで、最初からカウルのないスポーツバイク型のストリートファイターがイギリスで販売されるようになりました。
ネイキッドとスポーツバイク両方の性能良い部分を併せ持つだけでなく、個性のあるデザインやヘッドライトなどが他にはない独自のデザインを求めている人に人気があるバイクです。
フルカウルのスーパースポーツ・メガスポーツ・ツアラー
バイクレース用の走行性の高いバイクとして誕生したスーパースポーツは、空気抵抗を抑えるフルカウルと強い前傾姿勢が特徴です。
長い時間走行した場合は特に手首への負担が強く、早く走ることに特化しているため長時間のツーリングよりはスポーツレースや峠などのライディングに向いているジャンルです。
加速の早さやコーナリング性能などレーサーレプリカと言われるレーシング用バイクの性能を公道で楽しむことができます。
また、走行性より公道での走行を行う際の快適さに重きを置いたスーパースポーツタイプのバイクも販売されています。
多くのメーカーで開発が行われているため250ccから300cc以上まで排気量の大きい大型バイクのスタイルも豊富にあります。
また、メガスポーツの外装はスーパースポーツに似ていますが、車体や排気量が大きく高速走行に強いジャンルです。
スーパースポーツに近い前傾姿勢となりますが、防風性や安定性はツアラーに近いため高速道路などでの運転にも強みがあります。
長時間の走行をサポートするリアシートにより、高速道路での二人乗りなども快適に過ごすことができます。
1999年に発売されたメガスポーツは時速312.6kmを出すことが可能でしたが、現在は欧州の時速300km制限に合わせて日本でも過度な最高時速への取り組みはなくなっています。
ツアラーはツーリングを目的とした長距離・長時間の走行に強いジャンルです。
前傾姿勢も強くなく大きめのカウルにより防風性も高くなっています。
ハンドルとシートの距離も長く直進の安定性も高いため高速道路の走行にも適しているバイクです。
排気量が大きく装備が充実しているため車両が重いという側面もあります。
ツアラーの細分化した分類としては
- ワインディングロードや高速道路などでの操作性、長い直線道路を走行するための安定などに優れがスポーツツアラー
- ハイパワーエンジンなどにより高速走行に強いハイスピードツアラー
などがあり、長期間のツーリングに対応するために大きな荷物を搭載することもできます。
ツアラーはツーリング旅行や日本横断など長距離のツーリング用としてもおすすめのバイクです。
長距離走行に強いクルーザー・ビッグスクーター
クルーザーは米国ではアメリカンとも称されているハーレーダビッドソンに代表されるロー・ロングボディのジャンルです。
北米大陸など広大な直線道路を走行することができる大容量の燃料タンクと独特な形状のハンドルレバーが特徴です。
シートが低く足つきなどもあるため女性でもライディングしやすくい面もありますが、バンク角が浅くカーブを曲がる時には注意が必要です。
クルーザーはゆっくりと楽しみながらのツーリングや、直線距離が長い高速道路などの走行に適しています。
二人乗りをしやすいバイクですので免許を持っていない家族や友人とツーリングを頼む時にも最適です。
また、クルーザーは
- 古い年式のクルーザーの外観をモデルにしたクラシック
- ヘッドライトやウィンカーに近未来的なデザインを採用したハイテック
- ドラッグレースに特化した車両や、ドラッグレース用の仕様をモデルにした車両のドラッガー
- フロントフォークやハンドルバー・フェンダー・フレームなどに個性的で独自の改造を行っているチョッパー
- 1930年代頃に行われていたダートトラックレース用の車両をモデルとしたボバー
などに細分されることもあります。
ビッグスクーターは2000年頃に人気があった126cc以上の排気量を持つスクーターです。
大きくクッション性の良いリアシートやランディングポジションにより、クルーザーのようにゆったりした姿勢で快適な走行を行うことが可能です。
高速道路の走行やタンデム性能に優れた安定性を持たせるために、
- 大径のホイール
- ラジアルタイヤ
- 制動力の高いブレーキ
などにより設計されています。
ヘルメットが2つ収納できる積載量や大型のスクリーン・車体を覆うカバーなど独特の特長があります。
アクティブな走行に特化したオフロードバイク
オフロードスポーツなどを行っている未舗装の路面の走行を行うことができるオフロードは、サスペンションの作動量を増やしているだけでなく、未舗装の路面で転倒をした場合の損傷を防ぐために最低限の部品のみを使用しています。
車体が軽く操作しやすい面をもっていますが、シートが高くハンドルもフラットであるため日常的な走行はライダー自身の技術が必要です。
オフロードの中には
- 競技用のモトクロッサー・エンデュランサー
- 未舗装路だけでなく舗装路の走行もトレール・デュアルパーパス
- レトロなデザインのスクランブラー
などがあります。
アドベンチャーは舗装路や市街地での走行が可能な大排気量のエンジンを搭載したアルプスローダー・マルチパーパスとも呼ばれるデュアルパーパスの一種であり、アフリカやオーストラリアなどの砂漠地帯のレースで使用されている車両をモデルに製造されています。
日本でも250ccクラスのアドベンチャーがリリースされており、オフロードバイクの性能により悪路の走行が容易なだけでなく、長時間の走行も快適に行なうためのツーリング性能をバランスよく搭載している車両です。
旅先で砂利道や林道など自然の中での走行を楽しむなど、オンロード系のバイクにはない独自の楽しみ方をすることもできます。
オフロードバイクとしてはその他に、スーパーモタード競技用の車両スーパーモタードや、ダートトラックレースに特化した単気筒のエンジンを搭載している小さな車体のフラットトラッカー・ダートトラッカーがあります。
その他、
- 林や岩場などを走行するコース競技用のモトクロッサー、モトクロスバイク
- 耐久レースに特化したエンデューロレーサー・エンデュランサー・エンデューロマシン・エンデューロバイク
- 岩場や崖・人口障害物などの走破を行うトライアル競技に特化したトライアルバイク・トライアラー
なども製造されています。
タウンユースモデルのバイク
バイクの中で通勤や通学、ビジネスのために市街地での走行に特化したものをタウンユースモデルと称しています。
片手でシフトチェンジをしたり、遠心式自動クラッチが搭載されていたりと運転の操作性と安全性に強みを持っています。
スクーターはオートマチックトランスミッションにより、簡単に操作できるだけでなく、車両をまたぐ必要がないため女性の利用者も多いタウンユースモデルです。
車検がないためコストをかけずに移動用に利用したい人にとっておすすめのバイクです。
- 郵便などの配送業務用
- 飲食店などの出前業務
- 営業用などを行うためにカスタマイズされた原付
- 小型自動二輪車のビジネスバイク
- ピザやビールケースなどの配達を行うための屋根付きの宅配バイク
- 自転車の様にこぐことも可能なモペッド
などもあります。
特殊車両用のバイクとしては、
- 白バイや巡回用の警察用車両
- オフロード車などを使用している消防用車両
- 渋滞時に救急対応を行うための救急便車両
- 軍用車両
などがあります。
その他、
- 3輪オートバイのトライク
- 特定二輪車
- サイドカー
- 全地形対応車
- スノーモービル
- スノーバイク
- 電動バイク
なども市街地で走行しています。
選ぶ楽しみが多いバイクのジャンル
バイクは走行条件に合わせてカスタマイズが行われてきたことで多種多様なジャンル発売されています。
年代年代の流行によって開発が強化されるジャンルやデザイン・仕様は異なりますが、自分自身の好みに合わせてジャンルを選びオリジナルのカスタマイズを行うことも可能です。
走らせてみたい好きなデザインや仕様をジャンルの中から選んでツーリングを楽しみましょう。
今回は以上です。
それでは、また!!