バイクの防犯・盗難対策についてご紹介!【愛車を守ろう!】

バイクの防犯って、どういう風にすれば良いの?

具体的な方法も知りたい!

こんなお悩みを解決します。

当記事では、下記について記載しています。

当記事の内容

  • 盗難されやすい場所と条件
  • 盗難防止グッズの選び方
  • 目立たないことが最大の防犯
  • 複数の防犯グッズを活用する
  • イモビライザーやGPSを活用

日本におけるバイク窃盗の被害は、2020年の時点で年間9,018件起こっており、その被害件数は決して少なくありません。

大切な愛車を盗まれないようにするにはどうしたら良いのでしょうか。

盗難を防止するには、盗難の手口を知り、それに見合った対策を施すことが重要です。

今回はバイクを盗む手口について解説した後に、個人でもできる盗難対策について解説します。

盗難防止は犯行手口を知ることから

バイクで最も多い防犯対策はチェーンロックの利用ではないでしょうか。

ですが、バイク窃盗では、チェーンロックをボルトカッターで破壊してバイクを持ち出す手口が一般的です。

チェーンロックを破壊しにくい場合には、タイヤを外したり、チェーンロックを巻いているガードレールを壊したりするケースもあります。

このような手口は主に金銭目的のバイク盗難です。

車両をバラバラにしてパーツ毎に売りさばいてしまうことも多いため、犯人を特定するのがとても難しいです。

窃盗団などによる大胆な犯行では、クレーン車を使って持ち出してしまうケースも見受けられます。

バイクが盗難されやすい場所と条件

バイクを盗みだそうと試みる人は、あまり思いつきで行動しません。

周囲の状況をよく確認し、事前準備を十分にしてから犯行に及びます。

窃盗の現場となりやすい場所は、その多くが住宅街です。

続いて駐車場や駐輪場が狙われています。

人通りが少なく防犯カメラが少ない場所がよく狙われ、人目につかない深夜から明け方までの間に犯行に及ぶ場合が多いようです。

また、大雨や台風など、作業の音が聞こえ難く、出歩く人が少ない日は、バイクが盗まれやすいので注意しましょう。

狙われやすいバイクの種類

バイクの盗難には流行や価格が大きく影響を与えます。

そのため、狙われやすいバイクに乗っている人は、駐車場所や盗難防止対策に注意を払うようにしましょう。

まず気をつけたいのは、日本の有名ブランドです。

HONDA(ホンダ)ではCB400SFが、YAMAHA(ヤマハ)ではSR-400がよく狙われます。

KAWASAKI(カワサキ)ならニンジャ250R、SUZUKI(スズキ)ではGSXーR1300といったレプリカタイプがよく盗難にあいます。

また、Harley-Davidson(ハーレーダビッドソン)、DUCATI(ドゥカティ)といった海外のバイクはどれも価格帯が高いため、窃盗団などに狙われやすいです。

なお、軽量のバイクはどの種類も共通して盗まれやすい傾向があります。

盗難防止グッズの選び方

バイクの盗難を防止するグッズには、盗難そのものを妨害する効果が高いものと、盗難意欲を失わせる効果が期待できるものとがあります。

ディスクロックやチェーンロックなどは、バイクの移動を防止することで盗難を防ぐグッズです。

これに対して、防犯ライトや警報機は盗難の意思を失わせます。

どちらも完全に盗難を防止できるものではありません。

そのため、両方を組み合わせて万全な体制を準備することが重要です。

また、防犯体制は日常的に使えるものでなければなりません。

取り外しができるような盗難防止グッズは、なくしてしまったり、準備が面倒に感じて使わなくなったりする場合があります。

防犯グッズの購入を検討しているなら、その使われ方をよく考えた上で決めるようにしましょう。

特にアラームは使い方に気をつけよう

盗難防止グッズでアラームは一般的です。

アラームを設置したバイクに振動を与えると、けたたましく警戒音が鳴り響くため、盗み出そうとする意思を削ぐ効果が期待できます。

しかし、住宅街でアラームが鳴り響くと近所迷惑になりがちです。

また、頻繁にアラームがなり続けるとその音が日常的なこととなり、バイク窃盗への警戒感が失われてしまいます。

実際にこのような心理をついた窃盗の手口もあります。

盗難の下準備としてバイクに仕掛けられたアラームを毎日鳴らし、誰もが警戒感を失ったときにバイクを盗み出すというものです。

これらのことから、アラームは住宅街での日常的な防犯にはあまり向いていないと言えます。

ただし、出先などでバイクを盗難から守りたい場合にアラームは高い効果を発揮します。

目立たないことは最大の防犯

バイクの盗難防止で最も効果的な方法は、バイクを目立たないようにすることです。

目に付かなければバイク窃盗の対象となることもありません。

バイクがあまり人目に付かないように、また車種がわからないようにするには、バイクカバーを掛けることが非常に効果的です。

バイクカバーが掛かっているだけで、置いてあるものが何なのかわかり難くなります。

バイクは駐輪場や駐車場の片隅など、窃盗の被害に遭いやすい場所に置いておくことが多い乗り物です。

バイクカバーを掛けて目立たないようすることで、盗難からバイクを守りましょう。

バイク用の簡易ガレージは便利で使いやすい

バイクカバーは折り畳めば持ち運びができるため、移動先でも使えるとても便利な防犯グッズです。

しかし、雨風を通してしまうので、日常的なバイクの保管にはあまり向いていません。

加えて、熱に弱くマフラーやエンジンに接触したときに溶けてしまいます。

そこで、日常的にバイクを保管するのに使うのであれば、簡易ガレージを検討してみると良いでしょう。

簡易ガレージはバイクがすっぽりと収まるように作られたテント状のカバーです。

サイズの大きなものでは、ちょっとした作業スペースのようにも使えます。

普段バイクを置いている駐車場や駐輪場に簡易ガレージを設置しておくと、マフラーやエンジンの熱が冷めるまで待たずにバイクを片付けることができます。

カバーに厚みと撥水力があるので、長期間バイクを保管しても、雨風や紫外線のダメージを受けません。

また、中の状態もわかりにくいので盗難対策にも最適です。

複数の錠を併用して防犯力を高める

盗難を防止するには、犯行に時間と手間をかけさせることが大切です。

盗み出すことが面倒くさいバイクは、あまり盗難の対象になりません。

そのため、チェーンロックは非常に効果的です。

チェーンロックの強みは、場所を選ばずに使えるところです。

自宅であっても出先であっても使えます。

チェーンロックを選ぶときは、切りにくい素材で作られた、鎖が太いものがおすすめです。

しかし、どれだけ頑丈そうなチェーンロックであっても、1つだけでは防犯対策として心もとないものです。

なるべくなら2つ以上をセットで使うようにしましょう。

2重にロックを掛けられたバイクの盗難率は、1つだけのものに比べて大幅に盗難率が下がります。

ディスクロックやブレーキレバーロックを併用する

同じチェーンロックを複数つけるよりも、違う種類の錠と組み合わせた方が、防犯効果は高まります。

チェーンロックを既に持っているなら、ディスクロックやブレーキレバーロックを併用すると良いでしょう。

ディスクロックはタイヤホイールを固定することで、バイクを動かなくするタイプのロックです。

取り付けるとタイヤが回転しなくなります。

ディスクロックは手のひらサイズなので持ち運びしやすく、他の防犯グッズとセットで使いやすいです。

ただし、外し忘れてバイクを動かしてしまうと、タイヤホイールを壊しかねません。

そのため、外し忘れ防止ワイヤーとセットで使うと良いでしょう。

一方、ブレーキレバーロックは小さくて軽い錠前状の防犯グッズです。

ブレーキレバーを固定してブレーキがかかった状態にすることで前輪を動かなくします。

近ごろではアラーム機能を取り付けたものも販売しています。

ハンドルに取り付けるので視覚的にもわかりやすく防犯効果が高いです。

ブレーキレバーロックは優秀な防犯グッズですが、前輪を持ち上げればバイクを動かせるため、それのみでは防犯効果が期待できません。

必ずチェーンロックなどを併用するようにしましょう。

また、長期間レバーの固定を続けると前輪のブレーキに大きなダメージを与える可能性があるので、使い方には注意が必要です。

車体だけが盗まれるとは限らない

バイクの盗難では車体そのものが盗まれるとは限りません。

バイクのパーツは取り外しやすく転売も簡単なので、マフラーやメーターといった部品だけが狙われるケースも少なくありません。

そこで、パーツ窃盗の盗難対策には、セキュリティボルトを使うと良いでしょう。

セキュリティボルトは、特別な工具を使わなければ着脱ができない、防犯対策に特化したボルト類です。

特別な工具なしに取り外すには、セキュリティボルトを壊すしかありません。

そうなると目的のパーツを盗むまでにとても時間がかかるため、犯意を削ぐ効果が期待できます。

イモビライザーやGPSは効果的

いまだにバイクの盗難被害は多く発生しているとは言え、その数は年々減少傾向にあります。

2015年には35,486件も盗まれていましたが、2016年には24,304台に、2018年には15,292台になっています。

2020年には全国で盗まれたバイクの盗難件数は1万件を切り、9.018件になりました。

盗難件数が右肩下がりになった背景には、バイクユーザーの防犯意識が高まっただけでなく、イモビライザーやGPS(衛星利用測位システム)などの防犯技術が普及したからだと言われています。

スマートフォンと連動してバイクを見つけるGPS

近年ではGPSを使った防犯装置が一般的になりつつあります。

バイクにGPS装置を搭載しておけば、万が一バイクを持ち去られたときに、バイクの現在地をスマートフォンで探せるので安心です。

最近では、振動や配線の切断を感知した場合にアラームを鳴らす機能を持ったものや、遠隔操作でエンジンを停止してしまう機能をもったGPS装置も登場しています。

バイク用のGPS装置は、量販店などで販売している通信機能付きのもの以外に、セキュリティ会社が提供しているものがあります。

セキュリティ会社のGPS装置には、現場に警備員が出向く追跡サービスなどの付加価値があるので、より防犯効果を高めたい人は検討してみると良いでしょう。

電子ロックでバイクを守るイモビライザー

イモビライザーとは、電子的なIDを登録した専用のキーを使用しなければエンジンが起動しない、電子式ロックのことです。

イモビライザーに使うエンジンキーには電子チップが搭載されており、そこにIDが記録されています。

そのIDと車両本体を照合し、適合した場合にエンジンが始動します。

つまりは、エンジンキーだけを偽造しても、電子チップに登録されたIDがないかぎり、バイクを動かすことはできません。

また、このIDは暗号化されているため複製が非常に困難です。

ただ、通常のエンジンキーよりも鍵の複製にかかる費用が高いので、紛失しないように気をつけましょう。

なお、イモビライザーの多くは、照合に失敗するとアラームが鳴るようになっています。

防犯対策は複数施すことが大切

どのような防犯対策を施したとしても、バイクの盗難を完全に防止するのは難しいです。

しかし、バイクを盗んでやろうという気持ちを削いでしまうことはできます。

それには、犯行の手口や狙われる条件を把握した上で、複数の防犯対策を適宜に利用することが大切です。

バイクは一度盗まれてしまうと、ほとんど見つかることはありません。

防犯対策をするだけでなく、盗難保険をかけておくことも忘れないようにしましょう。

今回は以上です。

せりざわ
せりざわ

それでは、また!!

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